倉敷市で土地選びをするときに見落とされがちな盲点

「南向き・角地・前面道路6m以上」。
土地探しを始めたばかりの方が「良い土地」と聞いてまず思い浮かべる条件です。
確かに、陽当たりや車の出入りのしやすさなどの面で魅力的に見えます。
しかし、倉敷市で長年不動産取引に携わってきた立場から言えば、
その条件だけで判断するのは少し危険 です。
本日は、土地選びの“見えにくいポイント”をわかりやすくお伝えします。
■ 南向きの土地=夏暑く、外構費が高くなることも

南向きの土地は日当たりが良く、人気があります。
しかし実際に建ててみると、リビングの温度上昇や外構の影響に悩むケースもあります。
特に倉敷市のように夏の気温が高い地域では、
「南面の大きな窓が西日を受けて暑い」「エアコン代が高い」といった声も。
また、道路側に大きな窓が来るため、目隠しフェンスや外構工事の費用が上がる場合もあります。
つまり、南向き=無条件にベストではなく、
**日差しの取り方や建物の配置計画まで含めた“設計視点”**が必要なのです。
■ 角地の落とし穴──固定資産税とプライバシー

角地は「開放感がある」「車の出入りがしやすい」と好印象。
ところが、角地には思わぬデメリットも存在します。
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固定資産税が高くなる傾向
角地は「評価が高い」とされるため、税金が上がりやすいのです。 -
通行量が多く、人の目が気になる
特に交通量の多い交差点付近では、プライバシー確保が難しいことも。 -
フェンスや塀など外構費が増える
道路に面する部分が増えるため、工事費がかさむ傾向があります。
角地を選ぶときは「その環境がライフスタイルに合っているか」を冷静に見極めることが大切です。
■ 前面道路6m以上=車がスピードを出す可能性
「前面道路が広いほうが安心」と思われがちですが、
実際には6m道路は車のスピードが上がりやすいため、
小さなお子さんのいる家庭では注意が必要です。
反対に、4m前後の生活道路ではスピードを落として運転するため、
安全性が高いという面もあります。
広ければいいというわけではなく、暮らし方に合った道路環境を選ぶことがポイントです。
■ “周辺環境”を見ずに土地を決めない

もうひとつ大切なのは、その”土地の周りの“暮らしやすさ”です。
たとえば、近くにスーパーや公園があるか、
交通量や日当たり、近隣との距離感なども重要なチェック項目です。
また、倉敷市は全体的に平地が多く、地盤が弱いため、
地盤改良などの費用を含めた資金計画を確認しておくと安心です。
南向きや角地といった条件よりも、
「毎日の生活が快適に送れるかどうか」を基準に考えると良いでしょう。
■ 不動産会社に“見えない部分”を聞く勇気を
良い土地ほど、表面では見えない情報が多いものです。
境界杭の有無、地盤の状態、上下水道の引込状況など、
購入前に確認しておくべきことはたくさんあります。
おおたか不動産では、土地のご紹介の際に
法令制限・インフラ状況・周辺環境・建築計画との相性などを
丁寧に調査した上でご説明しています。
「南向きだから安心」「角地だからお得」と思う前に、
まずはプロの目で現地を確認することをおすすめします。
■ まとめ:条件よりも“暮らしやすさ”で選ぶ
南向き・角地・広い道路──
たしかにそれぞれにメリットはありますが、
**本当に大切なのは「自分たちの暮らしに合うか」**という視点です。
・小さなお子さんがいるなら、交通量より安全性
・共働きなら、通勤や買物のアクセス
・老後を見据えるなら、段差や坂の少なさ
このように、家族のライフスタイルに合わせて優先順位を整理すると、
後悔のない土地選びができます。
■ おおたか不動産からのひとこと

倉敷市で長く暮らす土地を選ぶには、
表面の条件だけでなく“地域のリアル”を知ることが大切です。
私たち株式会社おおたか不動産は、地元密着の経験をもとに
「ここに住んで本当に良かった」と思っていただける土地選びをお手伝いします。





